

タイトル:ねんねこ通信7号
日付:2003/9/21(日)
ねんねこ通信 7号 2003.9 http://komoriuta.cside.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎目次
●第6回子守唄の会
●遊ばせ唄−深い川へ どぶん
●コラム--家庭と地域の教育力
●編集後記
============================================================================ ◆第6回子守唄の会 猫の額ほどもない我が家の庭に彼岸花(マンジュシャゲ)が咲き出しました。赤い 花は父の郷里(千葉県)から、クリーム色は母の実家(宮崎県)の庭から持ってきた ものです。この花を見ると「暑さもここまで」と、ほっとします。 日本子守唄協会から「第6回子守唄の会-下町こども考〜原っぱ 路地裏 子守唄」 のお知らせをいただきました。9月29日(月)深川小劇場で午後6時30分開演で す。詳しいことは右記に問い合わせ下さい。03-3861-9417 NPO法人日本子守唄協会 ============================================================================ ◆遊ばせ唄−深い川へ どぶん
6号では歩き始めた子どもをあやす時の子守唄を紹介しました。今回は、身体が しっかりしてきた幼児を、ちょっと乱暴に扱うような唄を探してみました。
・去年のややと 今年のややと 比べてみれば おんなじことや まいとこ まいとこ バー (京都) ・去年のややと 今年のややと やや同士あわして ぼんべんのバー (兵庫) 子守りをしている者同士が、互いに抱いたりおんぶしたりしている赤ん坊を、唄の リズムに合わせて、ひょいひょいと近づけたり話したりしてあやす。
・あまんだアぶり こだぶり 天の川 スットントン (岡山) 大人が2人で幼児の手と足を持って揺すり、遊ばせる時の唄で、終わりに幼児を軽 く下に落とす。 ・この子どこの子 丹波のやけの子 あっちの山へ放ろうか こっちの川へどんぶりこ (兵庫) 幼児を抱いて左右に揺さぶり「どんぶりこ」で下へドスンと落とす。
・ぎっこたんまっこたん 沖は波が高いぞ あばたの爺が はい御緒(櫓綱)を切らして 海の中へ どぶどぶどぶ 海の中へ どぶどぶどぶ (山口) 幼児を抱き、唄に合わせて前後にゆする(櫓を漕ぐ動作)。「どぶどぶどぶ」で 幼児を下にし沈めていく。
・この子はいらん坊主 塩俵にひっつめて 向こん岸さん ほりやれ (福岡) 幼児を両手で抱き、左右に大きく振って放り出すようにする。 ・潮ぶりこぶり 潮んなきゃ ポチャリン (長崎) 幼児の両手両足を大人2人で持ち、又は1人で抱いてうたいながら横振りに揺すり 最後に軽く下におろす。 ・長崎見るか京見るか 京の町にふりやった ドッシン ドッシン トーン(福岡) 大人2人が向かい合って手をつなぎ、その中に幼児を入れ左右に振って放り出す。 ・ほうり子 ほうり子 深い川へはめよか 浅い川へはめよか 同じはめるなら 深い川へドンブリコ(幼児を放り出す) お山の首つり 見えたかどうじゃ(幼児を逆さにしてまたもどす) (大阪)
このような唄で遊んでもらうと、楽しくて何度も繰り返し要求してきます。子ども も自分の身体の成長を感じ取っているのでしょう。意志の疎通も出来るようになるこ ろでもあるので、親も遊び相手として楽しめます。 ============================================================================= コラム 家庭と地域の教育力 社会教育法が改正され、教育基本法の見直しも俎上にあがっています。その改正で、 社会教育の守備範囲が家庭教育にまで広がってきたのです。「青少年の問題行動の背 景には、家庭における教育の在り方が密接に関係しているといわれているため家庭の 教育機能を高めていくことが極めて重要な課題となっている」と。青少年の引き起こ す問題の主な原因を「家庭の教育力の低下」だとしているのです。 また、厚生労働省も「社会全体による次世代育成支援に向けて--次世代育成支援施 策のあり方に関する研究会報告書--の中で「次世代育成支援策のねらいは、次代の社 会を担う子どもたちの幸せを第一に考え、家庭や地域の子育て力が高まるよう各種の 支援を行うことにより、子育てをする人が子育てに伴う喜びを実感できるような社会 を形成していくこと。他省略・・」などを基本的な考えとして事業等の在り方を述べ ています。 過去においても「良妻賢母」が誉めそやされ、母親を通じて家庭の教育力を高める ことが目指された時代がありました。たしかに次世代育成は国家的事業ですが、学校 も地域も家庭も一色で染まったら、人は、特に弱者の立場にある人は、息苦しさを感 じるのではないでしょうか。 =========================================================================== 編集後記 仕事の関係で久しぶりに社会教育に関する資料などをめくりました。小学校就学前 の子どもをもつ親を対象に、家庭教育講座を企画するためです。文部科学省の通達が 市区町村におりてきたからです。その傾向に少し不安を感じてはいるのですが 「食育」について、管理栄養士に話をしてもらうことにしました。 ============================================================================ このメールの配信を今後希望されない方は、お手数ですが、次のURLから配信 中止の手続きをお願いします。 http://komoriuta.cside.com/nenneko/koudoku.html ---------------------------------------------------------------------------- ●子守唄研究室
・ホームページアドレス http://komoriuta.cside.com/ ・メールアドレス komoriuta@cside.com
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