

タイトル:【ねんねこ通信】3号 2003.2
日付:2003/2/23(日)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ねんねこ通信 3号 2003.2 http://komoriuta.cside.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎目次
●全国保育グループ支援連絡会
●江戸子守唄:里のお土産にもらったものは?
●コラム--ゆりかごから墓場まで
●編集後記
============================================================================ ◆全国保育グループ支援連絡会
厚生労働省がファミリー・サポート・センター事業のために、保育サービス講習会 を開催していました。その講習会の受講生の有志がグループ活動をしています。全国 を7つの地区に区切って交流会を行っています。2月18日福岡で九州地区の交流会があ りました。 参加したグループの多くが保育ルームを持っていて、その運営に心をくだいていま した。厚生労働省の施策の関係で福岡県からの視察があったそうです。無認可ですが 保育園などの基準と照らし合わせがあり、アドバイスを受けたりしたそうです。 幸いなことに注意されたところはなかったようですが、床面積からするともっと子 どもを受け入れられると言われ、驚いたと言っていました。子ども達にとってより良 い保育環境は、経済面だけでは決められないからです。 仲間達が自分の子どもや孫をみるように、良心的な保育をしていることの現れだと 思いました。この自主グループ活動の益々の発展を期待しています。 ============================================================================ ◆江戸子守唄:里のお土産にもらったものは?
江戸子守唄と言われている唄のルーツは、1820年に編纂された行智の童謡集にあり ます。 ねエエんねね〜〜んねんねこよ。 ねんねのお守りはど〜〜こいたァ。 や〜〜まをこ〜〜えてさ〜〜といて〜〜。 さ〜〜との御みやになにもろた〜〜。 でんでん太鼓に笙のふえ〜〜。 おきあがりこぼしにふりつづみ〜〜。 ね〜ゑんね〜ゑん ねんころり〜〜。
現代で歌われている歌詞は
ねんねんころりよ おころりよ 坊やはよい子だ ねんねしな 坊やのお守りは どこへ行った あの山越えて 里へ行った 里のみやげに なにもろた でんでん太鼓に 笙の笛 起き上がり小法師に 振りつづみ(または犬張子) たたいてやるから ねんねしな ここで里のお土産にもらったものは「でんでん太鼓・笙の笛・起き上がり小法師・ 振りつづみ・犬張子」でした。この唄は全国的に普及していますので、お土産はその 地方特有の物があります。その他に風車・竹馬・張子の虎・狛の犬・高麗の犬・京人 形・京の雛・大阪人形の似せ人形・木偶の坊など、そのお土産で遊べるもの。
「それをたたいてあそばんせ」「吹いて聞かせよピイピイと たたいて聞かせよデ ンデンと」「たたいて聞かしょかドンドコドン 吹いてて聞かしょかピーロロロ」 「鳴るかと思たら鳴らなんだ こんだ行ったら鳴るやつを買うてきてあげましょう」 鳴らなかったら隣りの子にあげる、というのもありましたが「それよりほかには な にもろた なんにももらわん ねんねせ」と、早く寝ついて欲しいと思うのはいつの 時代でもかわりはないようです。
ほかに「赤いお皿にととよそて、赤(白)い椀にままよそて」「あまい甘露におこし 米」「あまい甘草やおこし飴 それをくわえて眠らんせ お母さんの乳よりあもござ る」唄の中だけでも、オモチャをもらって、おいしい食べ物をあげようと言われた子 は、おとなしく眠りについたのでしょうか。
ねんねんよ おころりよ 坊やはよい子よ ねんねしな 坊やのお守りはどこへ行った あの山越えて里へ行った 里のみやげになにもろた でんでん太鼓に笙の笛 張子の虎に狛の犬 起き上がり小法師にふり鼓 それをもらって何にする 何に駿河の富士の山 富士はよい山高い山 山ほど見事に育つがよい
広島・和歌山・栃木・福島県で類似した歌詞が見られました。やはり、褒めて寝か せるのが一番ではないでしょうか。 まだまだ変わったお土産があります。次号でお知らせします。 ============================================================================ コラム ゆりかごから墓場まで 保育の仕事をしている友人とよもやま話をしているうちに、家族の話題が多くなっ てきました。その友人のお連れ合いは病気で急死したそうです。彼女にも家族にもそ の死を受け入れる準備も覚悟もなく、ただ看病に追われていたので、夫の気持ちにま で心が向いていなかったこと、などの反省から、今、ホスピスボランティアをしてい ると、話してくれました。 「どのように死を迎えるか」は「どのように生きるか」と同じですから、私も考え ないことではなかったのですが、友人の話を聞いてあらためて考えさせられました。
=========================================================================== 編集後記 インフルエンザで小中学校の学級閉鎖が多いようですね。皆様はいかがですか。私 事で恐縮ですが、数日前「嘔吐下痢症」という風邪にかかってしまいました。何の前 触れもなく突然でした。自分の身体なのに、自分でコントロール出来ないとはこうい うことかと・。雨水を過ぎたとはいえ、まだ寒い日は続きます。お体ご自愛ください。 次号は4月中に発行の予定です。
追伸--2号の本文中に変換ミスがありました。現代の研究で--の段落の3行目「こと名 のです」は間違えで「ことなのです」です。 ============================================================================ このメールの配信を今後希望されない方は、お手数ですが、次のURLから配信 中止の手続きをお願いします。 http://komoriuta.cside.com/nenneko/koudoku.html ---------------------------------------------------------------------------- ●子守唄研究室
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