

タイトル:ねんねこ通信24号
日付:2007/4/28(土)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ねんねこ通信 24号 2007.4 http://komoriuta.cside.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎目次
●東京都のすがた
●子守りは何処へ行ったか?
●コラムーナスレッディン・ホジャ 202 小話集
●編集後記 ============================================================================ ◆東京都のすがた 4月8日と22日が統一地方選挙の投票日でした。街は少し静かになりましたが、 政界は蠢いています。都知事には石原慎太郎さんが選ばれました。 「−グラフでみる東京のすがた−暮らしととうけい2007」(平成19年3月発行) によれば、東京都の人口は1258万人で、全国の9.8%を占めています。 保育所は1629施設、老人ホームは600施設で、どちらも全国1位です。転入 転出数、昼夜間人口比率も1位で、東京都への通勤・通学者が多いことが分かります。 安全面では、交通事故発生件数、刑法認知件数、出火件数、公害苦情件数も全国1位 でした。47位になっていることは、合計特殊出生率1.00や1世帯あたり人員2. 13人、持ち家住宅率でした。 56項目が分かりやすいグラフで表示されていて、説明もあり読み物としてもおも しろい冊子です。(発行:東京都総務局統計部調整課) ============================================================================ ◆子守りは何処へ行ったか?
ねんねんころりよ おころりよ 坊やはよい子だ ねんねしな 坊やのお守りは 何処へ行った あの山越えて 里へ行った 里のお土産に なにもろた・・・
何をもらったかと言えば、ほとんどの唄では、でんでん太鼓・笙の笛・起き上がり こ法師・人形・風車などのオモチャですが、食べ物をもらってくる唄もあります。 餅・串柿・飴・せんべい・あまい甘草・おこし米(飴)・赤いおまま・砂糖・饅頭 などは子供が喜ぶお土産ですが、かぶら大根・人参・牛蒡などの野菜もありました。 季節物や新鮮な野菜を持たせる里の親の心つかいが感じられます。
坊やの子守りはどこいった 暴れの晩でも飴買いに 飴を買ってきて誰にやる ねんねになめらせて 大きく育てて 大きくなったら嫁にやる 嫁さん仕事はなに仕事 粟飯、稗飯、石臼ひき それがいやなら出ておいで (栃木県) お使いに出されている子守りもいました。魚・餅・お茶・帯を買いに行かされてい ました。なかには舟屋に舟を買いに行ったが、馬を買ってきたと歌っているのもあり、 「父さんの使いに行ったげな」ということもありました。 仕事をしに行った子守りは、魚売り、茶摘み、鳥追い、麦刈り、稲穂拾い、芋掘り それからオシメ洗いもしていました。
ねんねんや ころころや ねんねん子守りはどこ行った あれはお里へ茶々飲みに 茶々を飲んだらはよ戻れ 早う戻って子守りをせ 子守りが嫌なら去んでくれ・・・(後略) 「里」ではなくて「隣り」と歌っているものもあります。また「茶」ではなく「乳」 を飲みに行ったという歌もあり、幼い子守りであることが伺えます。里へ帰れる時は 薮入りしかありませんので、たっぷり親に甘えてきたのでしょうか。
子守りが何処へ何をしに行ったのか。また、親や祖父母が何処へ行ったかと赤ん坊 に聞いたり聞かせたりしている唄もあるので、レポートにまとめようと思っています。 ============================================================================= コラムーナスレッディン・ホジャ 202 小話集
「ホジャ」と言うのは、トルコ語で先生、イスラム教育の師匠、教育を修めた人へ の称号です。白い特別なターバンを着けることが許されていた人達です。 頓智とユーモアたっぷりの物語が、202話書かれています。
「陣痛」 ナスレッディン・ホジャの町で、出産を迎えたおかみさんがいた。しかし、難産で 何時間も手間取り、彼女はひどく痛がった。そこで親戚の者達はホジャを呼びにやっ た。ホジャはすぐにやって来て、事の次第を聞くと、外に出て行った。そして素敵な 音をたてるオモチャを持ってきた。どうするのかと聞かれて、ホジャは答えた。 「このオモチャの音を聞きゃあ、赤ん坊も遊ぼうとすぐ出てくるじゃろうが?」
日本で言えば「彦一とんち話」に相当するのでしょうか。トルコではホジャが 主人公です。 ============================================================================ 編集後記 以前から行ってみたいと思っていたトルコ。念願かなって行って来ました。奇岩で 有名なカッパドキヤのギョレメ野外博物館では、自然の造形美にみとれ、カイマルク 地下都市では人間の英知を駆使した住居に目を見張りました。とてもうれしいことに 「ninni」という子守唄のCDを買うことが出来ました。トルコ語は分かりませ んが、メロディーは優しさいっぱい、なかには赤ちゃんの笑い声なども入っていまし た。どなたか、日本語に訳してください!! ============================================================================ このメールの配信を今後希望されない方は、お手数ですが、次のURLから配信 中止の手続きをお願いします。 http://komoriuta.cside.com/nenneko/koudoku.html ---------------------------------------------------------------------------- ●子守唄研究室
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