

タイトル:ねんねこ通信16号
日付:2005/3/11(金)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ねんねこ通信 16号 2005.3 http://komoriuta.cside.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎目次
●おしゃぶり
●酉年にちなんで−遊ばせ唄
●コラム--ネイティブ・アメリカン子育ての詩
●編集後記
============================================================================ ◆おしゃぶり 赤ちゃんが泣きやまないと、新米お母さんはその原因をあれこれ考えてしまいます。 が、近頃は泣きやませるために「おしゃぶり」を使う親が増えていると新聞に書かれ ていました。そう言われてみると、バスや電車の中でおしゃぶりを口にしている子ど も(赤ちゃんではない)を見かけます。 その記事によると『小児科医などでつくる委員会が、歯並びなどに影響を与える恐 れがあるとして、常用しない方がいいとする見解を公表した』とあります。そして@ 言葉を覚える1歳を過ぎたら常用しないようにするA遅くとも2歳半までに使用を中 止するBおしゃぶりを使用している間も、声をかけたり一緒に遊んだりして子どもと ふれあうC4歳以降もおしゃぶりが取れない場合は、情緒的な面を考慮して小児科医 に相談する―と書かれていました。 一方、簡単に泣きやみ静かになるので、母親の育児ストレスを軽減する、などの利 点もあると認めているそうです。(2005,2,28,読売新聞) ============================================================================ ◆酉年にちなんで−遊ばせ唄
ねんねん ねんねん ねんねんや ねんねん さとばこ 弥市が子 起きたや コッコにやってやろ グワングワングワンね(に) かましちゃろ (島根県大田市) 眠らせ唄のようでもありますが、後半のところで、背負った子を揺すりながらうた い、楽しませようとしています。
裏の口の門口さ 美しい鳥コが七つまで とまってさえずるにゃ 見コもんコ もんずの子 えだりかだり でんがた抜いて じゃんが張って えびアこんごんだ こんごん太子の金打ちや 鉈(なた)でさえ 鎌でさえ だくす貝コの おしゃらぐ (岩手県) 韻をふんだりしながら言葉遊びをしています。幼児を抱いたり背負ったりして、木 の上を見せながらあやし遊ばせたのでしょう。
かあさんかんよ 帰りの道で 尾のある鳥と 尾のない鳥と 酒の粕くわえて クックック (奈良県)
ねんねろころころ ねんねろや 向かいお山で かや刈るは 金五郎どのか 五郎どのか いっときおいでや お茶あがれ お茶の香には 何がよい 天下一の 香箱さ 香箱の中あ あけてみたれば 赤い鳥十二 白い鳥も十二 十二の中に 葦毛馬コ一匹 あっちゃ向いても チョッチョコチョイ こっちゃ向いても チョッチョコチョイ チョッチョコ鳥に はやされて タイコタイコ メンダイコ 百に米一石 地物酒とっしゃげ とっしゃげ (岩手県 江刺市) この唄も眠らせ唄のようでもありますが、後半のところであっちこっちに振られて コチョコチョされては、寝てはいられません。でもこうして遊びはやされているうち に眠ってしまうのでしょう。
遊ばせ唄ではないのですが、「とり」が出てくる唄を紹介します。
うちの愛児のお正月のお衣 なにに染めよか紺屋にとえば 梅に鶯 吉原雀 羽をひろげて飛ぶところ (香川県)
横の小道の竹林 今日も二匹の子雀が 泣いて笑う 早くう寝てくれ 目がつぶれるぞ (京都府)
隣の屋根に こかこ(鶏)が鳴いている なんというて鳴いている 茶漬けいやいや 魚(とと)でまま食おうと鳴いている (京都府)
============================================================================= コラム ネイティブ・アメリカン子育ての詩 先日の皇太子さまの会見で引用されていた詩は、スエーデンの教科書に載っている そうですが、その基となる詩がこの「ネイティブ・アメリカン子育ての詩」なのです。 批判ばかり受けて育った子は 非難ばかりします 敵意に満ちたなかで育った子は 誰とでも闘います ひやかしを受けて育った子は はにかみやになります ねたみを受けて育った子は いつも悪いことをしているような気持ちになります 心が寛大な人のなかで育った子は 我慢強くなります 励ましを受けて育った子は 自信を持ちます ほめられるなかで育った子は いつも感謝することを知ります 公明正大ななかで育った子は 正義心を持ちます 思いやりのあるなかで育った子は 信仰心を持ちます 人に認めてもらえるなかで育った子は 自分を大事にします 仲間の愛のなかで育った子は 世界に愛をみつけます *作・ドロシー・ロー・ノルト/扶桑社「アメリカインディアンの教え」加藤諦三著
この詩に出合ってから、私は人付き合いの教科書にしています。 =========================================================================== 編集後記 ファミリー・サポート・センター事業をご存知でしょうか。行政や法人が行ってい る会員制の育児の相互援助事業です。私が所属しているNPO法人保育サービスつく しんぼは、この事業を区と協働でやってきましたが、17年度から事業委託されること になりました。各種書類の提出やプレゼンテーションなどがあり、3月に入ってやっ と決定がありました。私は書類の作成を担当していたので、マー忙しかったこと!! でもこれからが本番なのです。メルーマガジンも頑張ります。 ============================================================================ このメールの配信を今後希望されない方は、お手数ですが、次のURLから配信 中止の手続きをお願いします。 http://komoriuta.cside.com/nenneko/koudoku.html ---------------------------------------------------------------------------- ●子守唄研究室
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